皆さんこんにちは。

今回のブログでは、つたえファクトリーで用意されているATF交換STEP2 Ver1コースの作業内容のご紹介となります。

皆さんATF交換はされていますか?ATF交換については昔から賛否両論いろいろ言われてきていますよね。

E34→E46→E92と乗り継いできた私は、個人的に2万キロくらいを目途で可変ショックが大きくなってきたな~と思った際に交換する感じでした。

何故に2万キロなのか?・・・この理由は単純で、ATF交換は預け作業となるため、1年1万キロペースだった私の単なる車検タイミングだった訳ですね。

E34の頃はガラスのATなんて呼ばれていたこともありましたが、車が新しくなりATミッションの性能・信頼性が向上するにつれ、ATF交換の頻度は減ってきましたが車検のタイミングで可変ショックが気になる場合は交換してましたね。

ATF交換の是が非については賛否両論言われてきており、BMWでもATFはメンテナンスフリー(交換不要)とされておりますが、これはドイツ本国における環境保全の一環としてゴミ(廃油)を出さないための対策としてそうなっているそうです。ATFはミッション内の潤滑作動油以外に清掃の役割も果たしています。そのため、ATFもエンジンオイルと同様に走行距離に応じて汚れていきます。

数万キロ走行したBMWのATFを実際に交換してみると、ATFオイルの劣化やオイルパンに汚れ(磨耗鉄粉など)が溜まっていることが分かります。

こうした汚れは変速ショックの増大や燃費低下の原因となります。

BMWの最大の持ち味である”駆け抜ける喜び”を長く楽しんで頂くため、つたえファクトリーでは予防対策として定期的なATF交換を推奨しております。

今回お客様からのご依頼で、E90に対してATF交換STEP2 Ver1コースを実施させて頂きました。

早速、ATF交換STEP2 Ver1コースの作業内容について書いていきたいと思います。

まずは車輌をリフトアップし、オイルパンのドレンプラグを外してATFオイルを下抜きします。

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ある程度ATFオイルが抜けたら、インナートルクスルボルトを全て外し、オイルパンを外してATFオイルが抜け易い状態にします。

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奥からシールスリーブを抜き、コネクターシールスリーブのパッキンも交換しておきます。

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コネクターシールスリーブは直接は見えない位置にあるため、脱着には鏡とライト、そして熟練メカニックのゴールドフィンガー(指先の感覚)が必要です(>ω<b

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これがコネクターシールスリーブというパーツで、コネクター差込み部のパッキンの役割をする部品です。

抜いているATFオイルの勢いが無くなって来たら、オイルパンガスケットの残りかすの掃除をします。

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オイルパンガスケットの残りかすによる凹凸でオイル漏れが引き起こされる可能性があるため、オイルパンガスケットの残りかすも綺麗に削り取っておきます。

ここまでの作業が終わったら一旦作業を止め、一晩この状態にしてATFオイルを完全に落とし切ります。

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一晩置いたら新品のオイルパン(オイルストレーナー)取付けから作業の再開となります。

これが新品のオイルパンです。

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E90の様にプラスチックタイプのオイルパンを使用している場合、オイルパンごとの交換となりオイルパンガスケットも付いた状態で送られてきます。

オイルパンを取付け、インナートルクスルボルト全てをトルクレンチを使って締め付け固定します。

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オイルパンを取り付けたら、ATギアボックスのフィラープラグを外し、ATFオイルがオーバーフローする(溢れる)まで注入して行きます。

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オーバーフローしたら一旦注入を止め、スクリュープラグを仮止めします。

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専用テスターを接続し、エンジンを掛けてオイルレベルチェックを実行します。

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エンジンを掛けることでATFオイルは減る(AT内に循環するため)ので、エンジン始動状態で再度ATFオイルをオーバーフローするまで注入し、スクリュープラグを仮止めします。

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専用テスターのオイルレベルチェックでは、ATFオイルの温度をリアルタイムでモニターすることができます。

ATFオイルは温度変化で絶対量が変化するため、30度~50度の範囲でATFオイル量を規定量に調整する必要があります。

テスターの表示が30度になった時点で再度ATFオイルをオーバーフローするまで注入し、オーバーフローが止まった時点でスクリュープラグを締めます。

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最後に試運転を行い、専用テスターによるディフェクトチェックで問題が無ければATFオイル交換作業は完了です!!

現在BMWではATFはメンテナンスフリー(交換不要)となっておりますが、ATFはミッション内の潤滑作動油以外に清掃の役割も果たしています。そのため、ATFもエンジンオイルと同様に走行距離に応じて汚れていきます。

数万キロ走行したBMWのATFを実際に交換してみると、ATFオイルの劣化やオイルパンに汚れ(磨耗鉄粉など)が溜まっていることが分かります。

こうした汚れは変速ショックの増大や燃費低下の原因となります。

BMWの最大の持ち味である”駆け抜ける喜び”を長く楽しんで頂くため、つたえファクトリーでは予防対策として定期的なATF交換を推奨しております。

今回ご紹介したE90以外にE46はもちろん、E60やE65についてもATF交換可能です。

ATF交換については、規定量調整の関係上でエンジンが温まった状態での作業が行えないためお預かりでの作業となります。

交換サイクル自体も長期間となりますので、可変ショックや燃費低下が気になる方は車検時などお預けの際に是非お申し付けください。

また、つたえファクトリーでは、法定12ヵ月点検プラスアルファとなるBMW用に設けた100項目に近い独自点検項目の「Tsutae’s Check Up」をご提供しております。

「Tsutae’s Check Up」では点検時に「即交換」「早期交換」「予備交換」と3段階に分けた診断書をお渡しし、今後のメンテナンス計画についてコスト面も踏まえながらアドバイスさせて頂きます。

長く快適なBMWライフを満喫いただくため、他店でBMWをご購入された方も「Tsutae’s Check Up」を是非ご活用下さい。

 

それでは皆さん、また次回お会いしましょう!!